
占技を紹介した書ではなく、結婚についての理論や哲学や考え方などを解説した書。
(生まれ順だとか年の差だとか親との関係によって結婚運や相性が決まってくるなど。)
これらは膨大な観察によって導き出されたものなのでしょうか。それとも、陰陽五行説による理論なのでしょうか。算命学の理論に含まれている見解なのでしょうか。
色々な法則(仮説?)が五月雨式に出てきます。実例を挙げて頂くと分かりやすいと思います。実例は読者が自分で探せということでしょうか。
時代は移り変わっていくので、昔の常識が今の非常識ということやその逆もあり得ます。
算命学成立時の中国と今の日本では大きく変わっています。例えば少子高齢化や共働きが当たり前になるなど。いくら共働きが自然の摂理に反すると声高に言っても、給料が下がっているので夫の収入だけでは子育てはできないという現実があります。
だからその辺、現実に即して変わっていく部分もあると思います。
あとがきから引用します。
「算命学は、中国四千年の歴史があることから、その理論の中には、現代ではタブーとされる男尊女卑の考え方が多々あり、この平成の男女平等の時代にはかなり抵抗があることは否めません。しかし、この男尊女卑という形態が古くから社会に根づいたのは、それだけ女性のパワーが強いことを、陰陽師たちが実感していたからです。つまり、男尊女卑という形態をとることで、男女のパワーのバランスを保とうとしたわけです。」
ここで、男女のパワー云々というのは、結婚によって家系が女系に引っ張られて消滅に向かうということを言うのでしょう。
本書の中では、家系を存続させるために家系図を男系に戻すという方法が書かれています。
(例えば、嫁いだ女は実家との関係を断つなど。)
確かに江戸時代の大名などを見ると、昔は男系がつながっていくことが絶対視されていました。
しかし、家系が絶えても子孫は存続していくのです。
誰かが犠牲になって家系を残すよりも、子孫が幸せに存続していく方がいいという考え方が出てきてもいいと思います。
(家族って:5)「嫁」もういやだ、縁切った 苦しんだ30年、「死後離婚」届け出
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13303772.html
ある家族の継承問題に際して、周囲の連中が男系だとか伝統だとか言って色々口出しすることは余計なお節介というものでしょう。
まあどちらにせよ、私は中学〜高校時代にうつ病を発症し、そのまま精神状態が改善しなかったために恋愛も結婚も機会を失われ、家系を残すことができません。残念で悔しくてなりません。他家に行った妹の系統が残るからとあきらめるしかありません。
ところで、本書のコラムで「三革思想」という思想に触れられています。
「甲子」「戊辰」「辛酉」の年に歴史や政治において変革が起こるという理論です。
そういえば2017年、というか2018年の節分までは「辛酉」の年です。
変革がありましたか?節分までにありそうですか?
まあ現代は毎年が激動期のようなもんですから。
出版社による紹介ページ
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