2023年12月24日

歴史的秘話やネタ満載!貴重な資料【ウソだらけの占い】西條渓祐

 西條渓祐師の著書『ウソだらけの占い』大陸書房 (1983年)の記述についてのメモの後半です。
 なお、前半は以下です。

西條渓祐師が暴露!?【ウソだらけの占い】
  https://iching.seesaa.net/article/501789601.html


「六曜」についてはよくカレンダーに載っていますね。私は六曜は不要だと思います。算命学でも四柱推命でも六曜は使いません。つまり、正当な東洋占術では六曜は使わないのです。六曜なんか載せるよりも干支を載せてほしいくらいです。
 諸葛孔明が「六曜」を用いて戦いに勝ったので「孔明六輝」とも言うらしい。本当ですか?!本書では「真偽を調べる気にもならない程度のものだ」と否定しています。
 諸葛孔明が用いた占法については色々な占いが言われています。一般的には奇門遁甲や孔明神卦がよく知られているのでしょうか。

[wikipedia:六曜]

諸葛孔明の占法―百戦百勝の太陰暦真伝 (トクマブックス) - 北条 一鴻
諸葛孔明の占法―百戦百勝の太陰暦真伝 (トクマブックス) - 北条 一鴻

諸葛孔明の知恵 孔明神卦―占ト・方位による艱難克服法 - 鐘の会
諸葛孔明の知恵 孔明神卦―占ト・方位による艱難克服法 - 鐘の会



 私が学んでいる算命学も俎上に挙げられています。
「天中殺」については「個人差がある」と書かれています。
 一律に天中殺の影響が出るわけではなく、個人の持つ命式(干支)の並び方によって影響の大小がある、という立場のようです。
 だから振り回されてはいけない、ということですが、
「天徳貴人がついていれば恐れることはない」
「羊刃、晦気など、天中殺よりも怖い星がある」
と書かれていますが、神殺は現在ではほとんど使われていないのでは?


 占いの知識を持ちながらインチキ占いを批判しているという点で、本書の著者の西條師と石川雅章師は似た属性の方です。実際、本書にも石川師の著書からの引用が複数あります。
 例えば、石川師がアフタヌーンショーで久慈霊運という霊媒をこっぴどく批判したというエピソードが引用されています。
 この久慈霊運さん、検索してみますと、稲川淳二さんの「生き人形」という怪談に登場されているようで、現在では専らその件で知られている方のようです。
「生き人形」については有名な怪談のようでネット上では色々なサイトで言及されています。私は今回初めて知ったのですが、本当に怖い話です。覚え書きのために幾つかリンクしておきますが、マジで怖い話なので知らない方は知らないままの方が精神衛生上良いかと思います。

[wikipedia:生き人形]

稲川淳二さんの怪談「生き人形」に出てくる霊能者
  https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12225405042
霊能者の久慈玲雲さんの事
  https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1130593611
稲川淳二の「生き人形」って本当に実話なんですか?
  https://oshiete.goo.ne.jp/qa/1484279.html

招霊百話 (1977年)
招霊百話 (1977年)




 石川師の引用続き。
「平沢貞通」は「帝銀事件」犯人として逮捕されたが、その決め手は姓名判断だったという。
 居木井為五郎警部補が現在も存続している有名な姓名判断の流派で鑑定してもらって犯人と判断したそうです。
 な……、なんだってえ〜〜〜〜〜〜〜!!!
 
 犯人逮捕の決め手が姓名判断とは嘘のような本当の話です。
 この件についてはネット上ではあまり出てきません。
 平沢犯人説に立ったブログの記述によると、平沢貞通の弁護団長をしていた弁護士・遠藤誠氏が言っていることだから信用できないということなのですが……?
 この帝銀事件については謎が多すぎます。

[wikipedia:平沢貞通]
[wikipedia:帝銀事件]



 西條師が占い本の企画で新しい占術を生み出したエピソードも掲載されています。
 二十八宿に基づいて生まれ月による運命占いを作り上げたところ、よく当たると評判になって、個人的に占ってほしいという申し込みが殺到し研究グループができて原典を紹介してほしいと言われたりしたそうです。
 書店に行くと今でも色々と新しい占術の本が出ていますが、古い占術の焼き直しということも多いようです。


 先に石川師の記事が掲載されていた書籍「歴史読本臨時増刊 占い予言の知恵」から紀藤元之介師の記事も引用されています。
 この本が気になって検索したのですが、何と加藤大岳師のお写真も掲載されているようで、それを紹介しているブログの方が二代目・三波伸介さんのお嫁様の占い師・三波ちえこ師でした。
 しかし現役の紀藤元之介師や加藤大岳師が登場する時代だったんですね。この本は現在ネットで意外と安価で販売されていますが、歴史的価値のある貴重な書籍かもしれませんよ。

☆スッキリ占い☆三波パパ&ママのよろづ相談所
 易占が主な占術です。
  https://ameblo.jp/yorozusss/entry-12455062668.html

[wikipedia:加藤大岳]



本書の最後の項目として、信用できる占い師の見分け方について載っています。
 そのポイント1として目が挙げられています。

「和気があって魅力のある眼だ。女優で霊感者でもある北条きく子さんの眼などはその典型的なものだろう。」

と書かれています。

[はてなブログタグ:北條希功子]

北條希功子 Kikuko Hojo
  https://twitter.com/espkikuko

サイキックカウンセラー北條来知
  https://raichisoudan.com/

宇宙に架ける橋~時空を越えて 大いなる生命が教えてくれたこと - 北條 希功子
宇宙に架ける橋~時空を越えて 大いなる生命が教えてくれたこと - 北條 希功子


 以上、2回に渡って見てきました。色々な人物が実名で登場して、検索すると出てきました。
 タイトルのように占いのインチキばかりを挙げたものではなく、占いのすごさを表すエピソードも幾つかあったように思います。
 本書の記述は、歴史的秘話やネタ満載の貴重な資料だと思います。


●ブクログ https://booklog.jp/item/1/4803307067
●読書メーター https://bookmeter.com/books/6891376



綜合易学実占講座
著・編・訳者:
東洋易学研究所編、西條渓祐講述
発行所:
東洋易学研究所
刊行年:
昭和53年
https://sanmitu.com/products/detail/6574


東洋易学研究所ラピタ
https://nasse.com/fukuoka/fukuoka-life/shop/3894/
https://www.e-avanti.com/71413


万年週末占い研究青年の覚え書き
 占い大研究 石川雅章師
  https://iching.seesaa.net/article/472839677.html
 推命占星術入門―天中殺逆転 石川雅章師
  https://iching.seesaa.net/article/483986986.html

SF KidなWeblog
 超能力の謎 石川雅章師
  https://sfkid.seesaa.net/article/473454582.html



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ありゃま商会 の回覧板【占い】カテゴリ記事過去ログ
   http://yorodzu.seesaa.net/category/3865553-1.html 
易経六十四卦イメージ記憶法 ガンダム編 一覧
   http://iching.seesaa.net/article/165189964.html
夏目漱石の『三四郎』をタロットにしてみました
   http://sanshirou.seesaa.net/article/418855219.html


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posted by 曙光庵主人 at 20:36| Comment(0) | TrackBack(0) | スピリチュアル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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